バルト三国周遊記 ラトヴィア編
2012年 06月 17日
バルト海沿岸の三国を巡った『バルト三国周遊記』
今回は、バルト三国の中心に位置するラトヴィア編です。
ラトヴィアも近隣の強国に翻弄されてきた国の1つ。
その影響は色濃く残り、今でもさまざまな文化が混在しています。
そんなラトヴィアの首都 リーガは約70万人の人口を抱える大都市。
バルト三国最古の町、そして最大の町です。
宿泊したホテルは26階建ての高層ビルでした。
部屋は23階。素晴らしい眺望でした♪
26階のSky Barから見た夕陽。綺麗だったな~
リーガは見どころ満載! 中世の繁栄期の面影が残る旧市街と
ユーゲントシュティール様式(ドイツ版アールヌーボ)の建物が並ぶ新市街は
どちらも「リーガ歴史地区」として世界遺産に登録されています。
まずは旧市街から散策しました。
青い屋根と白い壁がとても美しかった聖母受難教会
80mの高い塔が目印の聖ヤコブ教会
1225年の記録にも登場している古い教会。
15世紀に建て直され、今の姿になりました。
三人兄弟と呼ばれる、3つ並んだ一般住宅。
旧市街には豪華な建物がたくさんあります。
中世にハンザ同盟の一員として栄えていたころに建てられた教会や商家は
装飾がゴージャスで、ゴテゴテと飾り立てたものが多いのです。
リーガに唯一残る、かつての城門である スウェーデン門
当時向かい側の兵舎に住んでいたスウェーデン兵がよく利用したので
この名前が付けられたそうです。
この門には悲しい伝説があり・・・
スウェーデン兵との恋を引き裂かれ、門の内側に塗り込められたという
リーガ娘のすすり泣きが夜中になると聞こえてくる・・・ そうです。
13世紀から18世紀まで、リーガは城壁に囲まれていたそうですが
重要性が失われ、ほぼすべてが取り壊されたそうです。
町に今も残る城壁は、後になって修復されたもの。
城壁の前に置かれていた 大砲
こちらは 火薬塔
現在は ラトヴィア軍事博物館 となっています。
リーヴ広場の北側の建物は 猫の家
伸びをしている猫の像が左右に1つずつ。
ユニークなデザインの塔が目を引く 聖ペテロ教会
塔の高さは123.5m。展望台になっていて、72mまでエレベーターで昇れるそうです。
聖ペテロ教会の前に立つ ブレーメンの音楽隊の像
動物達の脇のプレートはベルリンの壁です。
壊れた壁から覗き込む音楽隊、、、という表現なんだって。
1211年に建設が始められた古い建物の リーガ大聖堂
ロマネスクからバロックにいたる様々なスタイルが混在しています。
内部には墓碑銘や、司祭やギルドの墓石が展示されています。
華やかな印象はありませんが、パイプオルガンは見事。
ゴシック様式の美しい建物、聖ヨハネ教会(中央奥の建物)
個性的な外観が目を引く ブラックヘッドの会館
リーガの創設800周年を記念して2000年に再建が完了したリーガの新名所。
建物の中央にある大時計は、月、日、時間と月齢を刻んでいるそうです。
ブラックヘッドの会館があるのは旧市庁舎広場
続いては、新市街の見どころ アルベルタ通り へ。
アルベルタ通りは、ユーゲントシュティール建築群があります。
ユーゲントシュティールとは、ドイツ語でアールヌーボのこと。
19世紀後半にヨーロッパ各地を席巻した新芸術様式。
特徴は過度に装飾的なデザインで、曲線や植物模様を多用したり
デフォルメされた人体像などが使われていること。
リーガは、建築ブームとユーゲントシュティールが重なり
街には膨大な数のユーゲントシュティール建築の建物が建てられました。
最も完成度が高い建築のひとつがこれ。
最上部は3つのメドゥーサの頭で飾られています。
こちらも立派なファサードの建物。2002年に修復が終わったんだそうです。
屋外美術館のようでした。
リーガ近郊の都市、スィグルダ も観光しました。
“ラトヴィアのスイス”とも呼ばれ、リゾート地として人気だそうです。
スィグルダ城址を散策。
お姉さんが銅像のマネをして写真を撮っていたので、私もパチリ。
スタッフは修道士のような衣装を着ていて可愛かったです。
深い渓谷と豊かな緑に囲まれています。
続いて、スィグルダ北部にある トゥライダ城 へ。
美しい赤レンガの塔。
塔の上の展望台からの眺め。
建物はすべて赤レンガ造り。
見ごたえがありました。
観光の合間に、スィグルダのレストランでランチ♪
食前酒として出された薬草酒。
肉と野菜のソリアンカスープ(左)と鱈のフライ&ベイクドポテト(右)
鱈のフライはチーズたっぷりで、とっても美味しかったです。
以上、『ラトヴィア』編でした。
次回は最終回 『エストニア』編です。